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アスベスト:阪神大震災時の復旧作業で中皮腫、死亡男性を労災認定

2012/10/22

 95年の阪神大震災で被災した建物の復旧作業に約2カ月間従事し、アスベスト(石綿)関連がんの中皮腫で11年に死亡した兵庫県宝塚市の男性(当時65歳)について、西宮労働基準監督署(兵庫県西宮市)が労災認定していたことが24日、分かった。支援団体のNPO法人「ひょうご労働安全衛生センター」によると、震災復旧作業に関連した石綿疾患での労災認定は3例目。わずか2カ月の作業で発症しており、阪神大震災だけでなく東日本大震災の被災地での被害拡大が懸念される。
 同センターや男性の妻(67)、西宮労基署によると、男性は1965年から流通業界で働き、74年に退職。その後は自営で衣料品販売をしていた。95年1月の阪神大震災後に知人の依頼を受け、同年2月から約2カ月間、アルバイトで復旧作業に携わった。神戸市などで倒壊家屋の屋根瓦や廃材の片付け、マンションの改修工事に従事。10年10月ごろからせきが出るようになり、昨年1月に悪性胸膜中皮腫と診断され、同年10月に死亡した。男性は生前、労基署に「マンションの改修工事で、特にほこりや粉じんがすごかった」と説明したという。【高瀬浩平、藤顕一郎、米山淳】
[毎日新聞社 2012年8月24日(金)]